Thursday, 17 June 2010

bright star

ジェーン・カンピオン監督の映画、Bright Starを観てきました。
主人公は19世紀イギリスのロマン派詩人ジョン・キーツです。

ジョン・キーツ(1795-1821)・・・驚くべき美的感受性と人間に対する洞察力に恵まれていた詩人。
大作『エンディミオン』その他を公にし、オード形式の優れた叙情詩を次々に書いた。
私生活では、ある女性との恋愛、結核等に苦しみ、
静養のためイタリアに行き、ローマで死亡。(うちの本棚にあるイギリス名詩選より)

この映画はまさにキーツが「ある女性」ファニーに出会って、25歳で亡くなるまでのおはなし。
ブライトスターとは、キーツがファニーに向けて書いた詩のタイトルです。

キーツ役はベン・ウィショー。以前『パフューム』を観て衝撃を受けたわたし。
その後『ストーンズから消えた男』で若き日のキース・リチャーズを演じていた彼を観て、
あ、彼ってかっこいいのね。と思った記憶が。
今回も病的で繊細な感じが似合っていました。


なんといってもその映像の美しさに感動です。
晴れのシーンも雨のシーンも室内でも、光がやわらかく当たっていてうっとり。
特にこのお花畑のシーン、すごく印象に残ってます。

壁越しのもどかしさとか・・・

↑この画像奥にいる少年は、映画『ラブアクチュアリー』で小さなサム役だった男の子!
まぁすっかり大きくなって・・涙

わたしが注目したのはキーツの台詞。

ファニーの小さな妹(めちゃめちゃかわいい)に対して
「バラのつぼみを食べたのかい?ほっぺたがバラ色だよ」と。
バ・・・バラのつぼみ・・・!

あひゃー!さすが・・・さすがポエット!

映画の中ではキーツの詩人としての非凡な才能というのがあまり表現されていないのだけれど
エンドロールでは音楽と共に”adieu"の言葉が印象深いキーツの“Ode to a Nightingale" が朗読されます。

"Fled is that music:--do I wake or sleep?"
亡くなる2年前に書かれた、なんだか悲しい詩。

とっても静かできれいな映画でした。