Friday, 8 October 2010

A Single Man

わたしにはまだ、大切な人を失ったという経験がありません。
だけれどこの映画を観はじめたら、心臓がぎゅむーっと握りつぶされたみたいになって
ぽろぽろと涙がでてきました。

「しまった、今日も化粧ポーチ持ってきてないんだった!泣いたらダメよわたし!!」

・・・・。

『シングルマン』
トム・フォードの初監督作品。


最愛の人を亡くして8ヶ月。未だ立ち直れずに自殺を決意した大学教授の最後の1日。
今日で最後と思った途端、違った世界がみえてくる・・・。

60年代のファッションにインテリア、車、タバコのディティールまでぬかりなく。
コリン・ファース演じるジョージの心境の変化によって
スクリーンの色が鮮やかに変化するところ、すごくよかったです。

計算し尽くされたその映像美はまるでどこかのメゾンの広告を観ているようでした。

それでも決して
「有名ファッションデザイナー」がスタイリッシュな「クィア映画」を撮りました。っていうだけじゃなく
ストーリーの中にある「孤独」「生きること」「死」といった普遍的なテーマが響いてひりひりします。


全てと向き合ったその瞬間、人生はあまりにも美しくてあまりにも不条理!!!


そして俳優陣も美しすぎ!(でた)

左からトム・フォード、ジュリアン・ムーア、コリン・ファース、ニコラス・ホルト、
そして死してなおラブリーすぎる恋人ジムに扮したマシュー・グード。←いちおし


秋の夜長、匂いたつ程美しい男たちによる絶望と再生の物語を楽しむのはいかがでしょうか。