Friday, 12 November 2010

NOWHERE BOY

「ジャーン♪」という音楽が鳴り響き、制服を着た少年が笑顔で校舎を駆け抜けるオープニング。
出だしから、やられた・・やられましたよテイラー=ウッドさん・・・。

ビートルズになる前の、ジョン・レノンのはなし。

監督サム・テイラー=ウッドと主演のアーロン・ジョンソンは
この映画がきっかけで23歳の年の差をものともせず婚約。赤ちゃんも誕生。
本当は信じたくなかったこの事実。しかし今回映画を観て妙に納得してしまいました。
だって、とってもいい映画だったから。


わたしはビートルズについて、それなりのことしか知りません。もちろんジョン・レノンについても。
それでもこの映画の世界にすぐ馴染むことができました。「家族」という身近なテーマが軸だからでしょう。

1950年代のリバプール。
厳格な叔母に育てられているジョンという少年は、ある日実の母の存在に気づきます。
2人の母。苦悩と行き場のない怒り、音楽との出会い。

アーロン・ジョンソンがすっかり大人になっていました。
『ジョージアの日記』では見た目良し性格良し、完璧度K点越えのバンドマンを演じていた彼。
あのころと比べて今回は見た目がなんだかムチムチっとしていて、
イケメンのアーロンを観るべく映画館へ出向いた女性陣は多少がっかりしてしまうかもしれないけど
とても繊細で時に豪快なジョン・レノン像に惹き込まれること間違いなしです。

母に見えないほど美しく奔放な実の母(アンヌ・マリー=ダフ←ジェームス・マカヴォイの奥さん)と
感情を表に出さず、厳しくも愛情深い育ての母(クリスティン・スコット・トーマス)という対照的な2人。
ジョン17歳の誕生日、2人の母のシーンには圧倒されました。

ただ、ただね、ポール・マッカートニー役のトーマス・サングスターくん。
『ラブアクチュアリー』の可愛いサム役を演じており
最近だと『ブライトスター』にファニーの弟役として登場していて
とてもかわいらしい俳優さんだと思うけれど、
えっあなたがポールなの?という一種の違和感を感じたのは、わたしだけじゃないはず・・。


ジョン・レノンは以外とやんちゃな問題児だったこと、
ミュージシャンを目指すきっかけは実の母だったこと、
エルヴィスみたいになりたいと思っていたこと。
今までの「何となく、ジョン・レノンってこんな感じ?」というイメージが覆されました。

「行き場がない?それならそこが自分の居場所。」

一人の少年がアーティストになるまで。
ビートルズを知っている人もよく知らない人も、きっと好きになれる映画だと思います。