Thursday, 31 March 2011

THE KING'S SPEECH

やっとこさ、英国至上最も内気な王のはなしを観てきました。
「イギリス」「歴史」「王室」・・なんとも心惹かれるキーワードが散りばめられた『英国王のスピーチ』


英国王ジョージ5世の次男ヨーク公は、吃音のために公務のスピーチもままならない内気な王子。
言語聴覚士を何人呼んでも一向に治らない吃音。諦めかけた矢先、妻のエリザベスとヨーク公は
最後の砦とばかりにスピーチ矯正の専門家、ライオネル・ローグの元を訪れます。
ライオネルのその独特な治療とキャラクターは段々とヨーク公の心をほぐし、
少しずつではありますが吃音の症状は快方へと向い始めました。
そんな中父であるジョージ5世が崩御。悲しみに暮れる間もなく兄のエドワード8世が即位するも
離婚歴のあるアメリカ人女性に熱をあげるエドワード8世は彼女との結婚のため王の座を降りてしまいます。
・・・こうして、思わぬ形で弟のヨーク公はジョージ6世として即位することに・・・。
折しもイギリスはヒトラー率いるナチスドイツとの開戦を余儀なくされており
不安を抱く国民へ向けて英国王が「世紀のスピーチ」に挑まなければならない時間は近づいてきましたーー。


この映画、まず注目すべきはその豪華な俳優陣です。

主演は英不動産サイト“ズープラ”が行ったご近所になりたいセレブ」アンケートでトップに輝いた
永遠のMr.ダーシー、コリン・ファース。(↑シネマトゥデイがソースのどうでも情報)
妻のエリザベス役には、ここ最近エキセントリックな魔女姿が定着しつつあったヘレナ・ボナム・カーター。
オーストラリア人のライオネルには同じく豪出身、みんなが涙した「シャイン」のジェフリー・ラッシュ。
英王室20世紀最大のスキャンダルといわれた「王冠を賭けた恋」に燃える兄のエドワード8世を演じたのは
実際コリン・ファースより7歳も年下のガイ・ピアース。(なんで?顔が本人と似てるから?)
ジョージ5世にはハリーポッターの2代目ダンブルドア校長、
ウィンストン・チャーチル役にはハリーポッターのワームテールが。
あれ?・・・主要キャストの2分の1がハリーポッターに出ている!

実ははじめジョージ6世役としてロマコメの王、ヒュー・グラントの名前が挙っており
当のヒュー様が出演を断ったことでコリン・ファースに白羽の矢が立ったそうな。

とにかく主演のコリン・ファースとジェフリー・ラッシュの掛け合いすばらしくてひき込まれます。
一国の王になるであろう人間が癇癪持ちだったり、人を罵ったり、しまいにはFワード連発・・・。 
そんなコミカルな場面も面白いけれど
戴冠式の練習中、王の椅子になに食わぬ顔で座るライオネルとジョージ6世の会話、

"Listen to me....listen to me!"
"Why should I waste my time listening to you?"
"Because-----I have a voice!"

"Yes, you do"

のシーンが一番よかった。
”I have a voice!"と叫ぶ王の声がウエストミンスター寺院にこだまするところ。名シーン。

それからいちばんの見せ場だったと思われる
ドイツとの開戦を国民へ伝えるための9分半に及ぶスピーチ。
ゆっくりと、ていねいに、堂々と。国民の不安をぬぐい去るように。
始めはマイク越しにライオネルを見つめながら彼の指示に従って不安そうに話していたジョージ6世、
スピーチ半ばからはもう自分の言葉で語っていました。

しかしこのスピーチの間、バックミュージックとしてベートーベンの交響曲が流れていて
「あっわたしこのCD持ってるね!名曲だわー」
と、わたしの耳はスピーチよりも交響曲第7番を聴くことに集中し
ベートーベン>ジョージ6世、という状態になってしまった・・・・。
最後のスピーチで観客全員大号泣!というわたしの予想は外れてしまいました。

いやでもあれだよね、スピーチを終えたジョージ6世の顔は以前よりもずっと精悍で
名実ともにキングになった!って感じでした。うんうん。
やっぱり人はみんな苦手なことがあって、それから逃げてしまいがちだけれど
正面から向き合って克服した人間の姿はかっこいいです。もう“King George, the stammer"じゃない。

「吃音の王がそれをを克服し、スピーチ出来るようになる話」
と言ってしまえばそれまでのストーリーだけれど、
素晴らしい作品であることは確か。


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