Tuesday, 20 December 2011

THE FUTURE

"Have you ever been outside? I mean, not temporarily. I mean, born outside. 
never been inside, never been petted, not even once. 
---Yes? then you know the darkness that is not appropriate to talk about...”

という、ケガをした猫の独白からはじまるこの映画。
「いちばんここに似合う人」の著者、ミランダ・ジュライによる長編映画です。

道で傷ついた猫を拾いシェルターへ預けたソフィーとジェイソンは付き合って4年のカップル。
1ヶ月後には一通り治療を終える予定のその猫を、2人は家へと迎え入れる決意をしました。
そこでふと、思ったこと。
「やりたかったことをやるために残っている時間は、案外短いのかもしれない。」

猫がやって来るまでの1ヶ月。やりたかったことを、やろう。

ソフィーは子供ダンス教室の講師を、
ジェイソンはパソコンのサポートサービスの仕事をそれぞれ辞め、自分たちの夢を探そうとします。
ジェイソンは植林を推奨するNPOのような団体に入り、まぁまぁ充実した毎日を送るようになるのですが
ソフィーは自ら掲げた「1日に1つの創作ダンスをyoutubeにアップする」という目標に
早くも初日から行き詰まってしまって・・・。

自分は何がしたいの?自分には何ができるの?一体どうしたいの?
30代半ばを迎えて、まだまだ迷いが尽きない大人達の物語です。


すごく印象的だったのは、決して他人事とは思えない2人の言葉。

---I always thought I'd be smarter. I also thought eventually we'd be rich.

--- I always wanted to follow the news, you know, but then I'm so far behind, 
and now it's just like---what's the point?

年月が経てば自然と「こうなるだろう」と思っていた。
だけれど年を取ることと大人になることはちがう。
人生はもっともっと複雑で、苦しいものなず。


「なんとなくな毎日を繰り返してきてしまった大人たちの自分探し」を
優しく、滑稽に、ときどき辛辣に描いているこの作品では
ヘンテコダンス、作り物の猫足、話す月、動くTシャツといった不思議なミランダ・ワールドが炸裂。
みているわたしたちは全編通して、ふわりふわりと、現実と夢の世界の狭間にいるような感じに陥ります。
それでも時々垣間見える、願望、欲望、虚無感といった主人公達の感情は非常にリアルで
主人公の2人に共感できる部分があるからこそ
ちょっとだけ自分の未来に不安を覚えてしまった。