Wednesday, 21 December 2011

Picnic at Hanging Rock

1975年に公開された映画『ピクニックatハンギングロック』。

オーストラリアで起こった実際の事件を映画化した作品。
1900年の聖バレンタインデー。メルボルンにほど近い小さな村の寄宿学校の少女たちは
ハンギングロックと呼ばれる岩山へとピクニックに出掛けます。
そこで事もあろうに3人の生徒と1人の教師が忽然と姿を消してしまう・・・。そんなお話。


わたしがこれを初めて観たのは大学一年生のとき。
完璧なまでの少女の描写と、画面の隅に映る小物ひとつ取っても抜かりない美しさにため息。
そして見終わった後に背筋がすーっとしたのを覚えています。

乙女度が異様に高いこの映画。
起き抜けにミランダがお花の入った洗面器から水をすくって顔を洗ったり(←衝撃だった)
4人の少女たちが1列になってコルセットを付け合ったり押し花をつくったり。
手紙の書かれているカードや鏡台に並ぶブラシ、化粧品の瓶に校長先生のノートまで
「なにこれかわいい・・・欲しい!」と呟かずにはいられない。
シェイクスピアのソネットを朗読するシーンも、生徒達がまどろむシーンも
本当に美しいのです。


白いドレスに身を包んだ少女達と岩山のコントラストが素晴らしいと思う。
しかし物語が進んでゆくにつれてこの美しさがある種の不気味さへと変わってゆくのだからすごい。

"What we see and what we seem are but a dream. A dream within a dream."


何故少女たちは消えたのか?
事故説、神隠し説、山の神への生け贄説までさまざまな憶測が飛び交ったというこの事件。
真相は今も明かされていないとか・・・。


ボッティチェリの天使に例えられる程美しいミランダの姿と神秘的な映像、徹底した乙女趣味が
元々のミステリアスなストーリーに何とも言えぬ怖さを与えており
公開から数十年経った現在もマニアックなファンを多く持つ作品。
ソフィア・コッポラ監督『バージンスーサイズ』に
『ピクニック〜』の系譜が受け継がれていると言われるのも非常に納得してしまいました。

もやもやっとしていて危うくて謎めいていて、決して気持ちのいい話ではないのに
ふっと観たくなる・・・そんな不思議な力を持った映画です。

彼女達と同じ位の年齢のときに観ておきたかったなー。


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