Saturday, 3 December 2011

PRAGUE

「プラハは私が訪れた中で一番美しい都市。皆さんも機会があれば絶対に行くべき。」

大学1年生の頃、厳しい・怖いと有名だった教授が授業の合間にぽろっと口にした言葉。
何故だかわからないけれど、その言葉はずーっと呪文みたいにわたしの頭の片隅に残っていて
「あぁわたしもいつかきっとプラハへゆくのだ」と思い込むこと数年。
ついに念願のチェコへやってきました。

西欧と東欧のあいだ。
それ故にオーストリア帝国、ナチスドイツ、ソ連など周辺の影響を受け、長い間歴史に翻弄され続けた国。
チェコスロバキア連邦が解消し、チェコ共和国が誕生したのはわずか1993年のことです。


プラハ中央駅へと降り立つと、ロンドンで会った友達がわたしを待っていてくれました。
その人は他のずっとロンドンにいる友達と違い、夏が終わる前にプラハへと帰ってしまった人なのだけど
再会すると数ヶ月の空白なんて嘘の様に、前みたいにお互いをバカにし合って冗談言ってずっと笑ってて
そういう瞬間を共有出来る友達が日本の外の国に居るって本当にいいな
としみじみ思いつつ、観光開始です。

プラハは、プラハは、本当に美しすぎて
終始「うわー」とか「ひゃー」とか「ひぇぇぇ」とか奇声を発してしまいましたよ・・・。

 カレル橋からの眺めに感動。

やって来る前は「プラハには曇り空が似合うのではなかろうか」と想像していたけれど
やっぱり青空の下美しい建造物が映える晴れの日がよい!
なんでも最近のプラハは天気の悪い日が続いており、この日晴れたのは奇跡とのこと。


ヴルタヴァ川、またの名をモルダウ川。
ここで中学の音楽の時間に習ったスメタナ作曲、我が祖国より「モルダウ」を口ずさんだところ、友人失笑。

お城への入り口。

 荘厳な建造物たちの前を、赤いトラムが走り抜けます。
本当にこの街はどこを切りとっても絵になる・・・。

プラハ城前。
どこの国の衛兵さんも「喋らない・動かない・笑わない」のが共通項。
そんな衛兵さんを見ると彼らを笑わせたくて仕方ない衝動に駆られてしまうのはわたしだけでしょうか。

プラハ城裏の広場。建物の色合いが可愛すぎる。

聖ヴィート大聖堂。
ドイツのケルン大聖堂、フランスのノートルダム大聖堂、イギリスはウエストミンスター寺院のような
ゴシック様式がすばらし・・・(ため息)

この大聖堂はステンドグラスの美しさでも有名。
かの有名なアルフォンス・ミュシャのステンドグラスもここにあります。

 水色がかわいいこの建物の写真を撮っていたら「その建物の何が面白いの?」と友人に呆れられる。
この国に生まれ育ったあなたにとっては当たり前の景色も
東の果てからやって来たわたしにとっては素敵すぎて仕方ないのよ!

橋の真ん中で大きなオルゴールをならす、かわいいおじいさん。
きっと、くる日もくる日も同じ橋の同じ場所で、ずーっと演奏しているのだ。

人形屋さん。
扉のイラストが全く可愛くないけど、それがまた中欧っぽくていいかんじ。

この街はどこを歩いても石畳なので、ぺたんこ靴が必須です。
ぼろぼろだったわたしの28ポンドの安ブーツが
今回の旅でさらにぼろぼろになってしまったわよ・・・。

やっぱりお土産もとびきりかわいい!というよりは心無しかミステリアスな面々がならびます。
ロシアのお土産のイメージが強いマトリョーシカ、プラハでも頻繁に見かけました。
共産党時代に定着したのでしょうか・・・?

重厚な街並に突如として現れるのはチェコのモダン建築を代表するダンシングハウス。
カップルがダンスを踊っていて、男性が体をしならせた女性を抱きかかえているように見えることから
その名が付いたらしいです。

ダンシングハウスもいいけれど
それでもやっぱりわたしはこういう古めかしい建物にときめいてしまうわ・・・。

ピンクの病院。かわいすぎるぞ。

旧市街広場では、観光客を乗せる為の馬車をたくさん見かけます。

クリスマスマーケットも開きはじめたこの時期。馬さんたちもクリスマス仕様におめかし。
・・・嫌じゃない?だいじょぶ?

            プラハの天文時計台。毎時ちょうどにからくり時計が動き出すので
時間近くになると時計台下には観光客が黒山の人だかり。
からくり時計がまわったあとは、塔の窓からおじさんがひょっこり顔を出して
トランペットを演奏します。

時計台ウエディング。
通り過ぎる観光客から「キスしろー!」等の野次とともに拍手喝采を受けていたカップル。
お幸せに♥

ガイドブックに名前さえのっていない小さな教会も、中がこんなに凝ってるんだからすごい。
見上げすぎて首が・・・。

  パステルカラーの、観光客向けのお店がつらなる旧市街広場。
お店の中よりも建物のかわいさに夢中になってしまう。

街でよく売られていたカリカリのロールパン。中が空洞でおもしろいんです。
あまくてシナモンの香りが効いてておやつに最高。何気に大きいので半分こ。

 友人の通っているカレル大学の校舎の一部。カレル大は中欧で一番古い大学で
かつてはヤン・フスやアインシュタインも教鞭をとっていたそうです。ひゃー。

マリオネット。よく見ると結構怖かったりする・・・わはは。

真面目にガイド役を勤めている友人パベル氏、カメラに全く目線をくれないの巻き。

 曇りの冬の朝もきれい。
空が真っ白。

 冬のお花屋さん。

プラハの駅の券売機はコインしか使えないという不便な点もあるけれど
そのレトロなデザイン(・・・というか本当に古い)はたまりません。
上に掲げられた緑の看板もかわいいな。

メトロのデザインは各駅で異なっていて、とってもかわいいので思わず立ち止まってしまいます。
メトロもトラムもサクサクと動いているし、何よりチェコのみなさんの車内マナーが素晴らしいので
移動は常に快適でした。

迷っていたらこんなポップな教会を発見できたわたしたちはラッキー。

またまた迷ってたら、ロンドンのImperial War Museumそっくりの博物館を発見。
予定外だけどまぁいっかと入場し、チェコの視点から戦争史をおさらい。
解説が全てチェコ語で書かれているのでパベル氏に訳してもらいながら見てまわる。
本当にチェコは複雑な変化に続く変化を乗り越えてきた国なんだなぁ。

 国立博物館の中央通りにお目見えしたのは小さなトラムカフェ。

 ユダヤ人地区にある新旧シナゴーク。

そして、このディズニーシーにありそうな建物もなんとシナゴーク。
こちら只今改装中で残念ながら中には入れませんでした。なんだか中もすごそうな予感・・・!

 メインストリートを一本入ったところ、裏通りだってこんなにカラフル。

スタヴォフスケー劇場。またの名をモーツァルト劇場。
ここで1787年にオペラ「ドン・ジョヴァンニ」の初公演が行われたのです。
モーツァルトが主人公の映画「アマデウス」でもこの劇場が使われているとか。

 !!・・・ミュージアムオブコミュニズムのポスターを発見・・・!!
チェコスロバキア社会主義共和国時代の歴史を勉強できる、そんな博物館があるなんて。
すごく行きたい、でも時間がない・・・今度絶対行こうと自分に約束。

プラハの街はコンパクトで、プラハ城から橋を渡って国立劇場を通り、
その先にあるひっそりとしたプラハ郊外の通りまでも、案外歩けてしまうのです。
本当に、こういうところをあてもなく歩くだけで幸せなんです、わたし。

「たくさん歩いて喉乾いた」
とつぶやいたら、友人がよく行くというパブまで案内してくれました。
酒好きのわたしにとって美味しいビールが安いこの国は天国。
写真は定番のピルスナーウルケル。ライトなお味で、それはもう水のようにガブガブ飲めます。(え)

チェコ料理も堪能。ダンプリングとチャーシューみたいな豚煮 (名前覚えられなかった・・・)
やわらかくてジューシーでおいしい。あっという間に平らげてしまいましたよ。
このお店ではなんと自家製の黒ビールもふるまわれていて、そちらもたまらなく美味。
そのせいかお客さんの大半がほろ酔いでハッピームードでした。


その他にも
ナショナルシアター近くの近代的な劇場にて友人のご両親おすすめだったモダンバレエを鑑賞したり
夜のテレビタワー目指して坂道をひぃひぃ言いながら登ったり
カレル大生御用達のバーにいって大学生と交流しながらビール飲んだりしていたら(また酒!)
本当にあっという間に過ぎて行った3日間。



市内観光は3日もあったら十分過ぎるだろうと思っていたけれど、せめてもう1泊したかったな。
文化が、歴史が、人が・・・知れば知るほどに興味深い街なんだもの。

街中が世界遺産、百塔の街プラハは噂に違わず息をのむ程美しく
旧共産圏の名残なんて全く感じないのだけれど
ふとした瞬間にその美しさがとてつもなく物悲しく映ったりするのは
きっとこの国が背負ってきた複雑な歴史が、街からにじみ出ているから。


哀しい美しさ。


たまらない・・・。


すっかりプラハはわたしのお気に入りの街になってしまいました。
きっとまた、もどってくる。