Sunday, 11 December 2011

Would you like some coffee?

ドイツのお家で、花柄がとってもかわいいエスプレッソ用のコーヒーカップを見つけました。



カップのことを褒めたら、お母さんが言いました。

「あらありがとう、これとっても素敵でしょう。
でも、みみこはこのカップ使えないわねぇ。あなたコーヒーが飲めないものね!」


そう。わたしはコーヒーが飲めない・・・。

子供のときから、わたしはその、黒くて苦い飲み物が大っ嫌いでした。
いくらミルクを入れても砂糖を入れても飲める気がしなかった。
みんなどうしてあんなものを飲めるのだろうかと、ずっと不思議に思っていました。

ある日「大人になったらコーヒーの味がわかる」と父に言われ
あぁわたしも大きくなったらコーヒーを美味しいと思える日がくるんだ
と、将来いつかくる「その日」を心待ちにしていました。


早く大人になりたいとばかり思っていた高校生の頃
受験、受験、受験!な厳しい授業の合間に周りの友達がコーヒーを飲んでいたときも
わたしはまだ牛乳かオレンジジュースばかり飲んでいて
友達に「えっ、みっちゃんコーヒー飲めないの?」って驚かれたりして
今考えれば本当にどうでもよいことなのだけど
当時コーヒーが飲めなかったことは、わたしの小さなコンプレックスになりました。

コーヒーを飲んでいる、ただそれだけの行為なのにみんなが大人に見えて
飲めないくせに、コーヒーへの憧れは強まる・・・。

コーヒーコンプレックスです。

それでも
高校時代、放課後のたまり場だった名曲喫茶ひまわりで
一度だけ、一度だけ友達と同じウインナーコーヒーを注文したことがあります。
かっこつけたかったんだろうな。
きっと「ウインナーコーヒーひとつ」って言ってみたかっただけ。

案の定、後から目の前にだされたウインナーコーヒーはわたしにとって苦くて
お砂糖をいくら足しても一向に飲めるようには思えず、水ばかり飲むはめになったのです。

「うぅ・・・わたしはまだ大人になれない・・・」


時は流れて現在。
年齢だけはもう十分に大人になり、いろんな場所で当たり前のようにコーヒーを出され
あの黒い液体を飲まなければならない回数が増えました。
それでも一向に飲み慣れる様子はなく、毎回顔を顰めてしまう。

やっぱりコーヒーは好きじゃない。


結局何も変わっていない、コーヒーと昔のわたしと、今のわたし。


別にコーヒーが飲めなくたって生きていけるんだけど。うん。いろんなこと。


子供の頃想像していた、かっこいい大人の女性に
わたしは一生なれない気がするなぁ。


ドイツのお家で頂いた夕食の後、雑談しながら素敵なエスプレッソカップを眺めていたら
ふと、そんな思いが頭をよぎりました。



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