Saturday, 14 January 2012

ALICE in 1988

みんな知ってるルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』。
このお話を原作に、たくさんの映画が撮られました。
1903年イギリスで撮影された約8分のサイレント映画"Alice in Wonerland"
から始まって、一番最近のものは2010年。ミアちゃん主演の"Alice in Wonderland"
wiki先生によると、なんとこの世にはざっと12ものアリス映画&ドラマが存在しているらしい。
それだけ原作がクリエイターたちのイマジネーションを刺激するってことですね!

アリスが12作品もあるなんてつゆ知らず、今までは
ウォルトディズニー版(永遠のアリス像)とティム・バートン版(個人的にはイマイチだった)
の2作しか観たことがなかったわたしでしたが
今日、びっくりするほど斬新な『アリス』に出会ってしまいました!

1988年の"ALICE"---製作国チェコスロバキア。(東欧映画ブーム絶賛続行中)
3年の歳月をかけてつくり上げられたと言われる、大作映画であります。

どーん。

ごっ、ご覧下さいこの不穏なムードが漂った当時の映画ポスター。
アリスの髪ってば容赦なく燃えていますし、窓から覗く謎の人物の顔はどことなくホラー調。
ウォルトディズニー版のアリスが陽ならこちらのアリスはまさに陰。
このポスターからも感じ取られるように、チェコスロバキア版アリスはひたすら不気味なのであります。
いや「きもかわいい」という表現の方が適切でしょうか・・・。

実写とストップモーションアニメの世界。本当に独特の世界!!!

こちらが主人公アリスちゃん。全く笑わない、クールな美少女。
こちら白うさぎさん。前歯がチャームポイント。動きがとってもかわいいのです。
ガマガエル伯爵。ながーい舌でハエを捕まえるのが大得意。
なんだか不気味な生物と、薬を飲んで小さくなったアリス・・・そうです、まさかのビスク人形です。

どうですか?こんなアリスの世界、誰が想像できたでしょうか。いや誰も!(勢い余って反語)
今までのキュートなアリス像がボロボロと裏切られてゆきます。
登場するキャラクターの全てが東欧的。寂しげでどこかグロテスク。
お話は全てアリスの言葉によって進められるのでどのキャラクターも言葉は発さないのだけれど
話さない分、動きがとびっきりコミカル。みんなイキイキしています。

靴下でできた謎の地下生物、釘の生えるパン、動く生肉、虫がぎゅうぎゅうにつまった缶などなど
まったく可愛くないものがたくさん登場するのも見どころ。
ひぃぃぃ〜と思いつつも画面から目が離せないのです。
「きもちわるい」と「気になる」の絶妙なラインをゆく演出。

完全なるアナログ撮影主義のシュバンクマイエル監督によるストップモーション映像は
観てる人たちをとても懐かしい気分にさせてくれます。あのトコトコカクカクした動き!
アリスがドラえもんばりに机の引き出し奥の四次元ワールドへにゅにゅにゅーっと入って行くシーン
CGなしでどうやって撮影したのだろうか。

すごい・・・!

ウォルトディズニーのアリスがみんなにとってのキャノンならば、
チェコスロバキア版アリスは全くもって異端なものとされるのだろうけれど
「こういうアリスもありかも!!」と、妙に納得した気分になりましたよ。

「不思議の国」という意味合いにかけては、このアリス映画がナンバーワンかもしれません。


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