Friday, 2 March 2012

YOUNG ADULT

ジェイソン・ライトマン監督とシャーリーズ・セロンという組み合わせにわくわくさせられて
ずっと観るのを楽しみにしていた映画『ヤングアダルト』を観てきました。


年は取っても大人になれなくて、
①お酒を飲み過ぎた日は化粧を落とさず寝てしまう。②ペットが友達。
③高校時代のジャージやTシャツを部屋着にしている。④10代の自分の栄光が忘れられない。
⑤故郷に帰ったら負けと思っている。
⑥別れた彼氏とヨリを戻せると信じている・・・そんなイタい女性の物語り。

①がたまに当てはまるわたし(←え)は、きっと彼女を笑えないのだ。


ミネアポリスに暮らす37歳のバツイチ女性メイビス・ゲイリー。
職業はゴーストライター。現在執筆中のヤングアダルト(少女向け)小説は人気が落ちて連載終了決定。
次回作の予定もなし。彼氏もなし。
何にもうまく行かない毎日に嫌気がさして、酒に溺れる毎日・・・。

そんな彼女に、高校時代付き合っていたバディと彼のお嫁さんから一通のメールが届きます。
「僕たちの赤ちゃんが生まれました。」

ここで何故か
「こんなメールを送ってくるなんて、バディはまだわたしに未練があるんだわ。
そうよ・・・本当に彼と結ばれる運命にあるのはこのわたしなのよ!」
と思い込んだメイビスは、スーツケースに荷物を詰め、ミニクーパーに乗って田舎へ帰る決意をするのです。
古いカセットに入っている高校時代の思い出の曲"The Concept"を何度も何度も聴きながら。
そう、全ては (20年も前の) 元カレを取り戻すため!!

ふふふ。

性格の悪い勘違いウーマンが人の幸せをぶち壊そうとするドタバタコメディだと思って観に行ったところ
それは大間違いでした。
メイビスの異様なメンタルぶりに驚かされつつも
途中から彼女に対して同情のような気持ちを寄せずにはいられません。

故郷マーキュリーへ帰って来たメイビスは、元カレ奪取計画を実行してゆく中次第に気付いてゆくのです。
かつての同級生が自分に向けているのは、必ずしも羨望の眼差しではないことを。
必死に取り繕って嘘を並べ「理想の自分」を演じていることが田舎の皆には全てお見通しであることを。
ハイヒールもセクシーなドレスも自称作家の肩書きも、全てこの街では無駄であることを。


大人になるにつれて身につけてゆくはずの良識だとか諦めが全く身に付いておらず
37歳になった今も高校のクイーンであったあの頃と同じく自分しか見えていない彼女。
まわりの「大人」はもう誰も彼女を相手になんかしてくれない。
唯一メイビスの話を聞いてくれるのは、チビでおデブの冴えない同級生マットだけ・・・。
彼は高校時代にジョック達からいじめを受けたことによって大怪我を負ってしまい
その時のトラウマの中を永遠に行ったり来たりしている人。
高校生の頃から何も変わることができなくて、何かが足りない者同士の2人が慰め合うシーンには
なんだか涙が出そうになりました。


「幸せが見つからないの。
周りはみんな大人になって、いとも簡単に幸せになっているのに。」

都会に暮らすシングル女性代表のようなこの台詞・・・せつない!!!
「今」を生きることに悩む全ての女性たちの中に、きっとメイビスは存在してるのです。


10年後、メイビスの年齢に近づいたときのわたしは、この映画のことをどう思うのだろう。


★クリックミープリーズ★
↓↓
<span style=