Saturday, 7 April 2012

The Artist

笑って泣いてまた笑った。とっても愛らしい作品に出会いました。


明日公開される話題の映画『アーティスト』をちょっぴりお先に観る機会があったのでした。
CG技術や3Dが主流であるこの時代の人々の意表をつくサイレント映画。

物語の舞台は1920年代のハリウッド---映画が人々にとって最高の娯楽であった時代。
サイレント映画の大スタージョージ・ヴァレンティンと
新しい時代の象徴であるトーキー映画の新鋭女優ペピーの恋のお話。
説明不要の至極シンプルなストーリー展開が待ち構えております。

監督主演スタッフがフランス人のこの作品は
まさに「ハリウッドミーツフランス的エスプリ」といったところ。

ジョージがペピーにつけぼくろを書いてあげるシーン、
ペピーがジョージの楽屋に忍び込み、彼のスーツに袖を通すシーン、
(↑個人的にこの映画一番の名場面)
2人が再会を果たすシーン、
レストランでのシーン・・・
どこをとってもこじゃれていて、うっとりしてしまう。

踊るペピーの足がカーテンの下からあらわになってゆくシークエンスは
往年の名作『或る夜の出来事』に登場する名シーン「おみ足ヒッチハイク」を彷彿とさせてくれる。
(SATCのキャリーも『或る夜〜』の真似をしてスカートをたくし上げ、車を止めているよ)
微笑ましくも思わず涙が出そうになるタップダンスの場面は
映画『有頂天時代』のダンスシーンにそっくり。
こんな風に過去の映画へのオマージュが感じられる点も心憎いではありませんか。


この作品、人々のノスタルジーに訴えかけるのが目的であるかのような
古くさい映画だという印象を抱く人がいるかもしれませんが、むしろその逆だとわたしは思う。
いつだって、ふるいものは新しい。
白黒無声の映像を通して自分の頭の中に色と音が溢れてくる・・・そんな新鮮な体験をしました。

俳優さん(+犬)の細やかな演技がすばらしくて、台詞なんてなくても気持ちが伝わってくるのです。

後半の展開の物足りなさが唯一の残念ポイントであるぞ、なんて思いつつも
困った様に笑うその表情がたまらなくチャーミングな主演のジャン・デュジャルダンと
快活なニューウーマンという感じがペピー役にぴったりだった、フラッパールックのベレニス嬢
ジャックラッセルテリアの名犬アギーが織りなす、モノクロームと静寂の世界は
この上なくロマンティックで贅沢!



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