Wednesday, 2 May 2012

Eternity of Eternal Eternity

随分と長いこと電車に揺られ、荒川の土手を覆っていたピンクのシバザクラに目を奪われたり
遠慮気味に雨が降るだだっ広い外の景色を眺めたりしながら、北浦和までやって参りました。

埼玉県近代美術館で催されている、草間彌生『永遠の永遠の永遠』を観るためです。

前衛彫刻家、画家、小説家、詩人・デザイナーと多岐に渡って活躍する世界の草間彌生によって制作された、
50点の連作モノクロ絵画「愛はとこしえ」
それと対照的に生命力にあふれる鮮やかな色彩が眩しい「わが永遠の魂」シリーズ
新作ポートレート3点と、彫刻作品。
草間彌生という希有な才能をもった芸術家の、最先端の挑戦を、ぜひご確認ください。
とにもかくにも、圧倒されました。

まずは絵画。
キャンバスの中、繊細に、時に荒々しく、執拗に執拗に繰り返される
水玉、網目模様、目玉、人間の横顔のモチーフは
それぞれが組み合わさって得体のしれない生物のように見える。「ぐにゃり」と動き出しそうな。
オブセッションの極み。

そんな絵画作品たちにつけられているタイトルもまた、非常に良いのです。
『花咲けるニューヨーク』『うるわしき夜』『星の住処』
『青春は死と生を共にたずさえて、あなたの背後から音もなくしのびよってくる』
『自分の死の後も宇宙は何ごともなく進んでいる』
『花園にうずもれた心』『青い星くず』『私大好き、とても好き』
『失恋の痛み、そして自殺したい』『心が傷んだときの自画像』ーーー。

言葉によって絵にはもう一度生命が吹き込まれ、観る人たちの目にいきいきと写るのだなぁ。


次に空間作品たち。
会場にあったいくつかのインスタレーションは写真撮影可だったので、ここに載せておきます。

会場の吹き抜けにお目見えしている10メートルのヤヨイちゃんバルーン。
3月の六本木アートナイトに行くことができなかったので、今回お目にかかれて感無量です。
未来を夢見ていた幼少期の草間彌生の姿、そして同時に現在の草間彌生の姿でもあるそうな。 

 美術館の窓も全てドット柄にデコレーションされています。
あっちにも、こっちにも、浸食する水玉。

 『大いなる巨大な南瓜』
ドデカボチャ。でっぷりとしたその佇まいに、思わずくすっと笑ってしまう。

『チューリップに愛をこめて、永遠に祈る』
上も下も右も左も、一面が水玉模様の異空間。

 チューリップの葉っぱの下に、サインを発見。

『明日咲く花』
カラフルで毒々しくて、最高に生命力あふれる作品。

どの水玉空間作品も捨てがたいけれど、インスタレーションの中で一番よかったのは『魂の灯』。
鏡と丸い電飾で埋め尽くされた暗くて小さな部屋に1人ずつ入って感じる、体験型の作品です。
電飾の水玉が鏡に反射して、とてつもなく美しかったです。
四方に写る自分の姿が、無限に広がる水玉の世界にぽっかりと浮いているようで、不思議な感じ。
途方もなく果てしなくつづく「魂の灯」の世界ににわたしひとり。
今までにない幻想的な経験をさせて頂きました。あれはね、本当に素晴らしかった。
もういちど入りたい!!!


水玉、ドット、水玉、ドット、水玉、水玉、水玉。
彼女の描く水玉はグロテスクで、痛々しくて、セクシャルで、暗くて、それでいて時々優しい。

「人体に水玉模様を描くことによって、その人は自己を消滅し、宇宙の自然に帰るのだ。」
(自伝『無限の網』より)

草間彌生にとっての水玉は、おまじないのようなものなのかもしれません。
自分を襲う幻聴幻覚から身を守るための。恐怖を追い払うための。


御年83歳(!)の草間ワールドは、流れるようにかたちを変えて増殖し
今にも世界の全てを飲み込んでしまいそう・・・。

そう、「未来は私のもの」!



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