Monday, 18 June 2012

Redoute's Roses Master List

緑豊かな木々が生い茂る上野の森美術館で、ものすごく乙女の高い催し物をみてまいりました。
フランスの宮廷画家ピエール=ジョセフ・ルデゥーテのバラ図譜展です。


フランス革命の動乱期にマリー・アントワネットそしてナポレオン妃ジョセフィーヌに仕えた
宮廷画家ピエール=ジョセフ・ルデゥーテ(1759-1840)は、バラの花の魅力に取りつかれ
169枚の版画からなる大著『バラ図譜』を完成させました。
ボタニカルアートの金字塔とされるこの作品で、ルデゥーテは植物学的正確さを踏まえて
芸術性も備えた「バラの肖像」を描き出すことに成功し、現代も多くの人を魅了しつづけています。
本展は「花のラファエロ」「バラのレンブラント」とたたえられた巨匠ルデゥーテの作品
『バラ図譜』全169作品を公開いたします。(上野の森美HPより)

植物画家ルデゥーテによって描かれた
花の中で最も高貴なイメージを持ち、美しさの象徴である薔薇の花の画だけを集めた贅沢な展覧会。
混沌とした日々の生活の中で忘れそうになっている「女性らしさ(←突っ込み禁止)」を
大いに刺激してくれる場所でした。

「バラ図譜」の扉絵。
薔薇のリースの真ん中に、古代ギリシャの詩人アナクレオンによる抒情詩が書かれています。
大学時代に古典ギリシャ語の授業を1年間受けたことのあるわたし、
今となっては読めもしなくなったギリシャ文字を見るだけで丸めがねの先生の顔を思い出す・・・
(どうでも情報)

「おおディオニュスよ、我にバラの冠を与え給え
さすれば竪琴を奏でながら、その冠をわが頭に載き
極上の乙女たちともども、喜んで貴殿の神殿の御前で
舞って進ぜましょう」
ーーーアナクレオン 抒情詩5

ここから始まるめくるめくバラ図譜の世界は、ほんとうにすばらしい。


銀盤写真術発明以前に出版された美術本として
その植物学的に正確な写実性と美しい印刷技術が高く評価されたというバラ図譜。
植物図鑑としての役割をきちんと果たしながらも
見る者を飽きさせない様に、花の位置、枝や葉の様子など、綿密な計算に基づいた工夫がされているのだそう。

古代種、チャイナ系、ケンティフォリア系、モス系とさまざまな種類の薔薇があったけど
わたしはやっぱり定番ダマスクス系ローズの絵が一番すきでした。
それからタイトルに「ポンポン咲き」付くものは、もれなく全てが可愛かったな・・・。


ミュージアムショップで販売されているローズウォーターの芳しい香りがふわふわと漂ってくる会場で
マカロンカラーのバラの絵を眺めてみれば
あぁわたしタイムスリップして、マルメゾン城にあるジョセフィーヌの薔薇園まできてしまったみたい!

(ばか)