Sunday, 23 December 2012

Les Adieux a la Reine

レアちゃん、ヴェルサイユ宮殿、フランス革命。

この3つのキーワードを聞いただけで心が踊る・・・。
観たくて観たくてたまらなかった映画『マリーアントワネットに別れをつげて』。


舞台は18世紀のフランス。少しづつ革命の足音が近づくヴェルサイユで起こった、3日間の物語。
主人公はマリーアントワネットの朗読係として宮殿に仕えているシドニー・ラボルト。
王妃に心酔している彼女は言います。

「刺繍はとっても得意だけれど、刺繍係になんてなりたくない。王妃にお会いできないから。
朗読係なら、毎日お会いできる。」

いつもとかわらない毎日が続くかのように思えたある日、
宮殿内は騒々しさと緊張感に包まれました。
1789年7月14日。バスティーユ監獄が市民らに襲撃され陥落。かの有名なフランス革命が始まったのです。
フランス王妃マリーアントワネットと、彼女の寵愛を受ける悪名高きポリニャック夫人を含む
286人のギロチンリストを突きつけられたヴェルサイユ・・・。
貴族も使用人たちも私利私欲に走り出し、次々と城を去ってゆく。

それでも健気に王妃への忠誠を誓うシドニーに
マリーアントワネットは恐ろしい命令を突きつけるのです。

「ポリニャック夫人の身代わりになりなさい」と。


マリーアントワネットに朗読係の女がいたという歴史的事実から創作されたストーリー。
朗読係と王妃とポリニャック夫人、女3人の三角関係という点で
今まで幾度も映画化され、語り尽くされた感のあるマリーアントワネット話とは一線を画しているし
あれだけ存在感の強い王妃を差し置いて、主役は使用人の朗読係!というのがとても興味深かったです。
革命が始まった夜の宮殿内の緊張感とせわしなさには、観てるこちらもハラハラさせられた。

そ し て

「これから一体絶対シドニーはどうなってしまうのだろう!」

という思いが頂点に達したところで

ぷつっと、物語は、終わって、しまった・・・。

エンドロールを眺めながら
「ありゃ?本当にもう終わり?」と思わず我が目を疑ってしまいましたよう。

きっとあそこで終わることに意味があるのでしょう。そうだ、きっとそうなのだよ。
ストーリーは全て予告編で語り尽くされていて、それ以下でもそれ以上でもなかった。
ただ、それだけのこと。

鑑賞前の期待値が高かったのでちょっぴり裏切られたような切ない気持ちにはなりましたが
不機嫌顔で物憂げで、それでいてとびきりチャーミングなレアちゃんを堪能できたので満足とします。
あ、そうそう
ヴィルジニー・ルドワイヤン演じるポリニャック夫人の裸体は絵画のように美しかったのですよ。


それにしても「フランス革命」というものは
他のどんな歴史的大事件よりもとんでもない魅力を持ってわたしの心に入ってくるのです。

それはもちろん中学生の時友人に借りて勉強そっちのけで読みふけった
『ベルサイユのばら』のせいなのだけれど。

男装の麗人オスカルに憧れ、アンドレに恋をし、笑ってどきどきして、たくさん泣いた。
ベルばらはわたしのフランス革命の教科書でした。
当時リアルタイムで連載されていたどのマンガよりもわたしはベルばらに陶酔していて
アニメ版のテーマソングを携帯電話の着メロ(まだ3和音だったの)に設定する程に作品を愛していました。

フランス革命と聞けばいつだってその時の気持ちを思い出すし
そこで起こったであろう血と愛の無数のドラマに、ひとりで思いを馳せてはどきどきしたりして
14歳の頃から一度たりとも飽きることのない興味の対象、それがフランス革命だったりする。

だからわたしは王妃にさよならは言えないのです。今までもこれからもずっと。


(昨日から『レ・ミゼラブル』も公開されたし、日本の年末映画はフランス革命にジャックされ中であるね)