Thursday, 23 May 2013

Burano --- Il Mare Unisce i Paesi che Separa

確か去年の暮れ。世界を旅する日テレ番組『イッテQ』の特番で
司会のウッチャンがレギュラー陣のみなさまに
「世界中で一番訪れてよかったと思うところは?」と尋ねたとき
番組のご意見番である出川哲朗大先生が「ブラーノ島」と答えていた。

「すごく小さな島でね、観光観光してないし、リラックスできるんですよ〜」
(うろ覚え)

・・・わたしが絵の具パレットのようにカラフルな島の存在を初めて知った瞬間でした。

テレビに映るその様子にすっかり釘付けとなり
「世界にはこんな場所があるのか!絶対に絶対にここへ行こう」と心に決めて数ヶ月。

今回の旅の行き先にヴェネツィアを選んだのは、
ブラーノ島に行きたかったからでもあって。

ついにやって参りました。ご意見番一押しの地へと。

だーれもいないヴァポレットに一番乗りしてゆらゆらと40分。

島に降りてすぐ左手にはポップなフリットミストやさん。

 もう少し歩いてゆくと、テレビで観た通りのカラフルなお家が並んでいました。

どこの運河沿いを歩いても、おもちゃの家のようにかわいいのだ!

ひょっこりと小人さんが出てきそうな雰囲気・・・!

それでもそこに住む人たちの生活の音がしっかりと聞こえてきます。

レース編みが有名な島。おばあちゃんの部屋みたいなお店。

近年増えてきたという観光客の為にお土産屋さんもしっかりと並んでいましたよ。

メインの大通りもこんな狭い。ほんとうに小さな小さな島でした。

運河だらけのブラーノ島で一番広いピアッツァ。子供達が楽しそうにサッカーしてた。

空に溶けそうな青色のお家とモフモフ茂る植物たち(いいなー!)。

バービーカラーのお家とミーチャ。

カモメさんも心なしかカラフル。

ヴェネド州発祥といわれるスプリッツをオリーブ付きで。

お花のかんむりを冠ったサボテン。これ欲しい・・・。

おじいちゃんの木。しわっしわでからっから。

カラフルなだけでなく、思い思いにデコレーションしたお家が多くて楽しいのです。

こちらのお宅では玄関上に掲げられたマドニーナが皆を見守っておられるご様子。

キメっ。

大人っぽいカラーリングでまとめられた場所もありました。お菓子みたいな色合い。

自分の家の色を塗り替えるときは
お役所に届けを出して許可を得る必要があるんですって。

それにしてもなぜこの島の家はこんなにも色とりどりなのでしょう。
観光客誘致のため?昔から伝わる伝説のため?

いえいえ。
これにはきちんとした理由があったのです。

昔から漁業が盛んだったこの島で漁師さんたちが頭を悩ませていたことがありました。
それは冬の濃霧。
漁師さんたちが漁を終え家路につく朝方の時間に立ちこめる濃い霧のせいで
ボートからは自分たちの帰るべき家がどこにあるのかよく見えなかったのです。
「ただでさえ冬の漁は大変だってのに、毎朝家に帰るのにも迷うんじゃ参っちまうよ」

そこで島民は考えました。
「霧の中でも目立つよう、家を明るい色に塗ってしまえばよいのだ!」

これが全てのはじまり。

なんて心温まる優しいエピソード。

観光地の王道であるヴェネツィアとはまた違い
静かにゆっくりと時間が流れてゆく、夢みたいに愛らしい漁師の島。
運河沿いに腰掛け並んでおしゃべりしたり
ヴァポレット乗り場近くの芝生に寝転んで日光浴したり・・・
そういうのが、とっても気持ちよかったです。

わたしなら、窓枠が淡いピンク色に塗られた、黄緑の家に住みたい。