Tuesday, 12 January 2016

Sedona, Arizona

ネイティブ・アメリカンの聖地、セドナ。

日本ではパワースポットとしてすっかりお馴染みのこの場所で
贅沢にクリスマスの日を過ごすのが今回のアメリカ旅行のメインイベントでした。

わたしはあまりスピリチュアルな人間ではありませんが、
数年前にセドナという場所の存在を知ったとき
「綺麗だなぁ、いつかわたしもアメリカへ降り立った暁には、この場所を訪れるんだろうな。」
とぼんやり思ったことを覚えています。

それから暫くは、セドナのことなどすっかり忘れ
イギリスやヨーロッパの国々に夢中になっていたのだけれど。

今回、ロビンソンさんが
「皆さんがせっかくサンディエゴまで来てくれるんだから、ドライブしてセドナまで行きましょう。」
と提案してくれたことは、決して偶然ではなかったのだと感じているよ!

実は、わたしたちが到着する数日前まで
セドナには珍しく大雪が降り、悪天候が続いていたのにも関わらず
わたしたちは3泊4日セドナに滞在し、毎日晴れわたった空を拝むことができたのだから
セドナの山々に歓迎してもらえたんだな、って思うことにした。

サンディエゴからセドナまで。
街から草原、草原から砂漠、砂漠から岩山。
次々変わってゆく広大なアメリカの大地の様子を眺めながらフリーウェイを7時間半のドライブ。
ロビンソンさん本当に本当にありがとう!
(道中『トランスフォーマー』好きにはたまらないバンブルビーのサインボードを発見してひとり騒ぐわたし...)

フェニックスのCOSTCOに寄ったり、美味しいブリトーを食べたりしながら
丸一日を移動に費やしてセドナに入ると、街を囲むようにレッドロックが現れはじめました。
東京では目にしたことのないような青すぎる青空と赤い岩のコントラストに、心躍らずにはいられません。

とてもコンパクトなセドナのアップタウンにはカラフルなペッカリー(イノシシ科)親子がたくさん。
今日も街行く観光客の面々を見守ってくれています。

セドナの大自然を堪能できるPink Jeep Tourに参加。
このツアーでは、個人の観光客は入る事を許されていない神聖なセドナの奥地を訪れることができます。
何億年も前海の底に堆積していた砂や岩が隆起して出来た、でこぼこの岩山もなんのその。
バンピーな道なき道を四駆のジープで駆け抜けてゆくよ。

どーん!雄大!
聖地だとか、パワースポットだとか、色々な前情報を抜きにしても、この場所は素晴らしい。
人間ってちっぽけな存在だなぁと思った。

燦々と照りつける太陽の下
Pink Jeepのスーパーハイテンションなガイドさんに助けられながら、
引きつった笑顔で『ミッション:インポッシブル/アリゾナ荒野の陰謀編』ごっこ。
気分はすっかりイーサン・ハントやで!!

まさに息をのむ絶景。
セドナは標高が1300メートル以上あるので、空も一層近くに感じます。
深呼吸をすると、めちゃめちゃ気持ちがよい。
肺いっぱいに、新鮮な空気を何度も何度も吸い込みました。

セドナを訪れたことのある先輩が大絶賛しておすすめしてくれた人気店
Picazzo's Organic Italian Kitchenへ
イタリアの風が香るクリスピーなチョリソーピザも抜群に美味しかったのですが
このケールサラダってば、人生で食べたサラダのなかで一番美味しくって体によい味がしたから、衝撃を覚えました。

わたしたちが宿泊したのは、アップタウンからさらに車で15分ほどの場所にある
Butterfly Garden Innというキャビンです。
名前がとっても素敵。
春にはひらひらと蝶が舞う場所なのでしょう。

各棟独立した山小屋風のお部屋には、文句無しに立派なキッチンが付いているので
毎夜みんなでわいわいと自炊できて楽しかったです。
暖房設備もばっちりで、至極快適な滞在だった。

なんとこのキャビンでは
朝7時になると優しいスタッフさんがそれぞれの棟の玄関前に毎日メニューの異なった朝ご飯を届けてくれるのです。
手作りパンやフルーツがこんな風にカゴに入って到着するなんて、ハイジの世界みたいっ!
しかも、カゴの蓋は黒板になっていて毎日違うメッセージが書かれてくる...。
ちょっとした遊び心と優しさに溢れていて素敵ですよね。

遊び心と優しさに溢れているのは、キャビンのスタッフさんだけではありません。
25日のクリスマスの朝、目を覚ますとベッドの足下に素敵なプレゼントが置かれていました
アメリカに来てすっかり夢中になってしまったTRADER JOE'Sの美味しいお菓子がたくさん入ってる!
みんながすやすや寝ている間にこっそりサンタさんとして各ベッドに靴下を届けてくれた
ロビンソンさんの粋な心遣い、わたしも見習いたい...。

大地のエネルギーが渦を巻いて放出されていると言われるボルテックスのひとつ、ベルロック。
セドナにはボルテックスがいくつかあるのですが、
わたしはこのベルロックに一番惹かれました。
この山に登って自分に問いかけをすると、自然とその問いかけへの答えが心の中に湧いてくる、と言われているんだって。

鈴型の山を遠くから眺めていたら、突然
「ベルロックに触らなくっちゃ!」という気持ちが沸き起こり、
旅の仲間が遥か後ろから見守るなか、トレイルをずんずんと歩いて坂を登ってきました。
疲れているはずなのに、体がどんどん前に進む...っていう何とも奇妙な体験をしたのである。

岩山の間に現れたのはホーリークロス教会。
自然にそっと寄り添うように建てられていて、様々な建築賞を受賞しているというのも納得。
この教会は高台にあるため素晴らしい景色を見ることができます。

「この教会の扉をくぐった者は、いかなる者でも幸せになるよう神のご加護がある」
入り口に書かれていたそんな言葉を読むだけで、なんて優しいんだろうと、じんわり涙が出てきた。
教会のなかはこじんまりとしていて非常に質素。
しん...と静まり返った空間のなかに佇めば、心が洗われるようです。

車をちょっと遠くまで走らせて、レッドロッククロッシングまで。
ここはクレッセント・ムーンというなんとも素敵な名前の付いた公園となっています。
キャビンのキッチンにてみんなで作ったサンドウィッチとブラウニーを持参し、
真冬のピクニックをしました。
楽しかったー!

エアポートメサと呼ばれるボルテックスは、セドナの街を一望できるとっておきの場所。
夕日に照らされた幻想的な岩山を見ようと、たくさんの人が夕暮れ時にはこちらにやってきます。
レッドロックがさらに赤く燃える時間。
美しい景色を見ることが、旅の一番の醍醐味であり、贅沢であるよ。


セドナでは、大自然に癒されてスピリチュアルな体験をする人も少なくないといいます。
鈍感なわたしには無縁の話だと、何も期待していなかったのだけれど
セドナ滞在中、全く予想していなかった、とある知らせがわたしのiphoneに流れてきて
今後の自分がどの方向に向かってゆけばよいのか、自分のなかで腑に落ちた瞬間がありました。
単なる偶然と言ってしまえばそれまでのこと。
わたしは、何となく、ちょっぴり不思議な力が働いてくれたのだと信じている。

今度はいつかの秋口に、この不思議であたたかい街を再訪するだろうな...。
と、なんの根拠もなく、そう思っています。